【新唐人2013年09月07日付ニュース】中国の遺伝子組み換え研究者によると、中国では遺伝子組み換え食品が氾濫し、すでに主要穀物にまで入り込んでいます。実際、遺伝子組み換え食品の安全性はずっと疑問視されており、その副作用もメディアにより暴露され続けています。しかし、なぜ中国共産党当局は遺伝子組換食品を広めようとしているのでしょうか。
明慧ネット8月27日の報道によると、中国の遺伝子組換研究専門家が、中国では現在、米、アワ、小麦、大豆、すべての大豆油や豆製品、トマト、ジャガイモ、トウモロコシ、油菜、菜種油、パプリカ、パパイヤなどの食品の中に、遺伝子が組み換えられたものがこっそりと入り込み、食卓に上っていると暴露しています。
この専門家は遺伝子組み換えリスクの実例を挙げています。2010年9月、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」紙において、遺伝子組み換えされたトウモロコシを長期間栽培した山西省、吉林省の多くの地域ではネズミが絶滅し、豚、ヒツジ、犬に病的な状態が現れたことを伝えています。1997年から2013年までのインドの自殺者は20万人に上りますが、その大多数が遺伝子組み換え綿花を栽培する農民だそうです。またドイツでは2000年、遺伝子組み換えトウモロコシを与えられたヘッセ州の乳牛が大量死しています。
この専門家はさらに、遺伝子組み換え作物は自ら滅ぶ“死亡種”であると指摘しています。遺伝子組み換え大豆、稲などの作物は自分で発芽することが出来ず、毎年新しい種子を買う必要があります。組み替えられた遺伝子は抗農薬遺伝子、抗生物質耐性遺伝子などの毒素遺伝子です。自らを滅ぼすこの種の人工食物は動物を病変、ガン、断種などに至らしめるのです。
2008年、アメリカの科学者が遺伝子組み換えがマウスの免疫システムにダメージを与えることを証明し、2010年には、ロシアの科学者もハムスターに遺伝子組み換え大豆を与えると三代目に死滅することを証明しています!さらに、2012年フランスの科学者は、マウスが2年後に普遍的にガンになることを証明しています。
重慶食品工業研究所 周令国副所長
「バイオテクノロジーは諸刃の剣です。原子力のように、人類に幸福も壊滅ももたらすことが出来ます。遺伝子も同様に、人類に幸福をもたらすことも、人類を破滅させることもできます」
重慶食品工業研究所の周副所長によると、EUが遺伝子組み換え食品を厳しく規制しているのに対し、アメリカやカナダは遺伝子組み換え大豆とトウモロコシを栽培しています。
アメリカの遺伝子組換生産品は主に第三世界の国から利益を得ており、その遺伝子組換生産品の8割は輸出されています。これと同時に、外国から天然の大豆を大量に輸入しています。
2009年11月27日、中国農業部は遺伝子を組換えられた稲2種と、トウモロコシ1種の安全証明書を許可しました。中国は世界で初めて主要穀物の遺伝子組換に対し安全証明書を交付した国となりました。
匿名 農業研究者
「中国の多くの政府の行為は、レントシーキングに関係しており、こういったことで、官僚が利益を得られるのです」
北京で農場を営む孫さんは、遺伝子組換食品の中に含まれる除草遺伝子の生態系に対する危害はすでに証明済みであり、中国は技術面で乏しい上、政策決定者も利益のみを重んじる集団であると嘆きます。
北京永続農場オーナー 孫さん
「民衆の衣食住、各方面の需要から穀類や豆類、バイオなどの原材料に対する需要が激増するでしょう。遺伝子組換技術の更なる活用や発展が無ければ、確かに穴が現れます。これは現実的なことです」
孫さんは、むしろ少し我慢しても健康に生活したほうが、悲劇が少なくて済むと考えています。
実際、1996年から中国農業部は各種の遺伝子組換生物に1110件の安全証明書を交付しています。さらに第12次五カ年計画(2011年~2015年)では、遺伝子組換品種の研究開発に300億元(約480億円)の経費を支給。これは通常育種の1.8億元(約2.9億円)をはるかに超えています。
中国当局はメディアで遺伝子組換食品を安全で無害であると宣伝していますが、北京五輪、上海万博、広州アジア競技大会の期間中、共産党官僚は特別供給食品を要求し、遺伝子組換食品を海外からの来賓に提供することを厳禁しました。
最近、「南方週末」 の調査により、浙江省で栽培されている稲は、少なくとも17%が遺伝子組換であることが明らかになりました。また、中央民族大学の生命と環境科学学院・薛堃(せつこん)博士は、安全証明書が公布された遺伝子組換の稲が人体に有害であることを確認しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/03/atext960334.html(中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)